普通の味噌より栄養価が高い玄米味噌。
おいしいし、カラダのことを想えば、普段から食事に取り入れたいもの。
ただ、きちんとした玄米味噌を選ばないと、摂れるはずの栄養も摂れないまま。
それなりの値段がしたのに、
なんらスーパーの安い味噌と変わらないなんてことも...。
そこで今回は、玄米味噌の正しい選び方を紹介。
このポイントさえおさえておけば、玄米味噌選びで失敗することはありません。
また、通販で人気が高い玄米味噌のレビューもあるので、お買い物の参考にして下さい。
今回は、編集長が出張のため、われわれ女子部員がアドバイスを担当させていただきます。
ページ後半では、編集部厳選の玄米味噌5選も紹介していますので、興味のある方はご覧ください。
<このページの目次>
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お買い物の際はココをチェック!失敗しない玄米味噌の選び方
玄米味噌を買う際に気をつけるべきポイントは、番外編を合わせた5つ。
そのうち、最初に紹介する3つのポイントさえおさえておけば、玄米味噌選びで失敗することはまずありません。
とっても簡単なので、ちょっとだけお付き合いください。
では早速,
POINT1:酒粕(アルコール)・加熱処理・化学調味料等の添加物はNG
玄米味噌の材料は『玄米(未精白米)・大豆・塩・水』の4つ。
通常、パッケージの原材料名には、
水を省略した『玄米・大豆・塩』の3つが記載されています。
商品によっては、玄米ではなく米と記載されている場合もあります。
本来これだけで十分なのですが、もし酒粕(アルコール)も記載されていれば、
その玄米味噌の栄養価はあまり期待できません。
酒粕は、味噌の酵母の働きを弱めるために配合される成分。
酵母の働きが活発なのは、
『味噌が生きており、カラダにとって喜ばしい栄養が豊富』である証拠。
でもこの酵母、活動が活発だと炭酸ガスを発生させ、そのせいで包材が膨れることがあります。
大量生産で品質を均一化しておきたい企業にとってみると、
スーパーの棚にこうした味噌が並んでしまうのは『見てくれ上』よろしくありません。
そのため、
あえて酒粕を配合し酵母菌の働きを弱めているんです。
また、加熱処理も同じ原理。
出来上がった味噌を加熱するのは、発酵を止めるため。
発酵が進むと、
味噌の色や味に変化が生じてしまい、こちらも企業にとっては都合が悪いんです。
酵母、発酵...とかってよく分からないけど、とにかく健康には良いってことなんですよね?
正直、今まで酒粕とか加熱処理とかまで、チェックしてませんでした...。
まだまだ甘いわね、お嬢は。
そう、玄米味噌に限らず、味噌が栄養の宝庫といわれるのは、酵母や発酵のおかげなのよ。
味噌ができるまでの仕組みを簡単に図にすると、こんな感じ↓
主原料である大豆は、畑の肉と言われるほど良質なタンパク質等の栄養が豊富。
それに加え、味噌ができる過程で生成されるアミノ酸・ビタミン・ミネラル、食物繊維...。
味噌には、数え挙げたらきりがないほど、有効成分が充実しています。
もちろんこれらの栄養素は、
『味噌の中で善玉菌が生きていると同時に、それら善玉菌を増やす発酵が行われている』ことが大前提。
そうだったんですねぇ。
せっかくの栄養を台無しにしちゃう酒粕や加熱処理がダメな理由がよく分かりました。
まして、玄米味噌は、白米より栄養価が高い玄米が使われてるの。
もう、ほとんど「栄養爆発のスーパー味噌」とっても過言じゃないのよ。
そんな栄養を壊すなんて勿体ないでしょ。
話がちょっと逸れてしまいましたが、アミノ酸等のうまみ調味料もダメ。
だし入りで便利!をウリに、最近こうした味噌が人気ですが、
化学調味料が健康におよぼす影響は未だ完全に明らかになっていません。
そのため、一番シンプルで間違いのない玄米味噌を選ぶのであれば、
無添加で生(非加熱)であること。
商品を選ぶ際に、
パッケージや商品説明を見て、こうしたキーワードがあれば大丈夫です。
POINT2:塩はできることなら自然海塩がオススメ
塩は、
『天然防腐剤と発酵促進の役割をしてくれる』
味噌を作る上で欠かせない材料なんですが、
できることなら、食塩よりは自然塩、特に海塩が使用されているのが理想です。
理由は単純に、
うまいしカラダに良いから。
最近は、塩の摂りすぎが問題視されてますが、塩はカラダに必要な成分。
自然海塩には、いろんなミネラルが含まれてますが、
それらがうまくバランスをとって、体内の塩分濃度をうまく調整してくれます。
質の良い海塩のミネラルバランスは、体内のミネラルバランスとよく似ており、カラダとの親和性が抜群。
極端に言えば、こうした塩であれば高血圧も減塩も気にせず、好きなだけ摂ってOKなんです。
まぁ、それは言い過ぎとしても、ある程度は的を得てるわね。
ミネラルをほぼ排除して作った精製塩。
いわゆるしょっぱいと感じる成分(ナトリウム)だけで、それが99.5%以上を占めています。
もちろん、このナトリウムもミネラルの一種で、カラダには必要な成分。
だけど、摂りすぎちゃうと高血圧や動脈硬化の原因になってしまうのよねぇ。
海塩には、このナトリウムを多く摂取した場合、その排出を助けてくれるカリウムやマグネシウム等のミネラルも含まれているから安心なのよ。
今日のぶっちょ先輩、なんかスゴイ。
編集長並みの説得力!
また、
岩塩は精製塩まではいかないものの、
ミネラル分は意外と少なく、塩分濃度が高めなのでおすすめできません。
他に、再生加工塩といって、ミネラル分を後から添加した塩もあります。
こちらは、精製塩や岩塩よりはマシ...。
ではありますが、
あくまで人工的なミネラルバランスになっており、
自然海塩と比較すると、やはり塩分濃度が高めになっています。
どんな塩が使われているか調べる場合、ちょっとだけ厄介なのは、
原材料名には食塩とだけしか記載されていないことがほとんど。
そのため、
パッケージの表や裏にプリントしてある商品説明から判断するしかありません。
天日塩、平釜塩、自然/天然海塩等のワードがあれば安心ですが、
それでもどんな塩か判断できない場合は、
そのメーカーのHPや、その商品を販売しているお店の商品説明をチェックしましょう。
曖昧な商品説明をしている玄米味噌であれば、お買い物はよしたほうが無難です。
POINT3:遺伝子組み換えの原材料は避けよう!
枯れない・防虫に優れている等々、
遺伝子の良いとこどりをして作られた遺伝子組み換え品種は、大量生産向きでコストもかからない。
味噌の主原料にもなる大豆やコメもその1つ。
こうした遺伝子組み換え技術は、世界規模で広く利用されてはいるものの、
人体・環境への安全性には、いまだ賛否が絶えません。
確かに価格的なメリットは受けられるとは思いますが、体へのリスクを考慮した場合、
そうした食材・食品は、できるだけ避けたほうが無難と言えます。
では、材料に遺伝子組み換え品が使用されているかどうかの判断はどうすればいいかというと、
前項で紹介した塩と比べれば、まったく難しくありません。
まず、
遺伝子組み換え作物が使用されていれば、それに関する表示が義務化されていること。
誤解を避けるため、最初から遺伝子組み換えではないと明記するメーカーも多いです。
次に、
現在日本では、商業栽培を目的として遺伝子組み換え品は栽培されておらず、流通しているのは海外産のみ。
こちらも、ほとんどのメーカーは食材の産地を明確化しています。
つまり、玄米味噌の場合も同じで、
原材料欄などに『国産』や『遺伝子組み換えではない』といった表記を確認できれば100%安心です。
<番外編> 有機玄米味噌という選択もある
有機玄米味噌の条件は、
3年以上、農薬・化学肥料・除草剤を使用せず栽培された有機大豆・有機玄米で作られていること。
審査をパスすると、包装に有機JAS認定マークを貼ることができます。
認定されないまま、有機だとかオーガニックだとかといって販売するのは禁止されています。
もし有機玄米味噌をお求めなら、この認定マークがあるかしっかり確認しましょう。
非常に厳しい条件もあってか、有機玄米味噌を販売しているメーカーは多くありません。
また、有機大豆の確保も、メーカー側にとって高いハードルとなっているようです。
国内で流通している大豆の7割は輸入大豆で、遺伝子組み換え大豆もかなりのシェアを占めています。
そんな中、国産大豆でしかも有機大豆となると、数がかなり限られてくるんです。
必然的に、価格も通常の玄米味噌と比較すると高め。
ただ、作物への残留農薬を心配する方など、健康意識が特に高い方にはオススメの味噌です。
ちなみに、有機食品の材料は、必ず国産である必要はありません。
海外産でも、日本の認定基準をクリアすれば、使用することができます。
最近は、健康意識の高まりから、有機栽培だけでなく国産特別栽培にも注目が集まっています。
通常よりも化学肥料・除草剤の使用を半分におさえた栽培方法で、有機栽培への転換期も含まれています。
この特別栽培原料で作られた食品には、有機JAS等の認定マークはありませんが、商品説明に明記することは可能です。
有機玄米味噌ほど厳しい基準をクリアしてはいないものの、
しっかり履歴が残る材料を使用しているため、信頼性が高く価格もお手頃。
それもあってか、有機玄米味噌よりも国産特別栽培の玄米味噌を選ぶ方が結構いらっしゃいます。
<番外編> とことんこだわるなら水もチェック
味噌が作られる過程で、
水は主に大豆の仕込み等に使用されます。
水は味噌の40%以上を占める大切な要素ととらえ、
仕込みの際、市道水ではなく天然水にこだわるメーカーも珍しくありません。
自然にろ過された天然水には、バランス良くミネラルが含まれており、
各ミネラルと相性がよい素材の成分が、お互いに結びつき旨味を引き出すと言われています。
一方、水道水の場合、消毒する際に含まれる塩素が、
味噌が発酵する際の微生物の活動を弱める、カルキ臭が味噌の風味を邪魔するといった意見があります。
ただ、水道水はきちんと水質検査がされ安全性が確認されていますので、それほど神経質になる必要もないかと思います。
もちろん、水にもこだわりたい!というのであれば、やはり天然水仕込みの玄米味噌のほうがベターではありますが...。
こちらも、塩と同様、販売店や包材などにどんな水が使用されているか記載されていないことがあるので、
その場合は、ちょっと面倒ですが、製造元のHPで確認するしかありません。
玄米味噌選びのポイントまとめ
- 『無添加・非加熱』の生タイプの玄米味噌であること
- 使用されている塩は、伝統製塩法『平釜・天日』で作られた自然海塩がオススメ
- 遺伝子組み換え作物の使用・産地をチェック
- とことんこだわるなら、有機玄米味噌・天然水使用の玄米味噌を選ぼう
通販で人気が高い「海の精 有機玄米味噌」を食べてみた!
楽天でもヤフーでも「玄米味噌」のワードで検索すると、必ず上位にヒットするのが、
海の精から販売されている有機玄米味噌。
今回、実際にこの味噌を購入。
人気の理由を探ってみました!
素材・塩・水まで徹底したこだわり!無添加生の有機玄米味噌
素材は、
『国産の有機玄米と有機大豆・伝統製法で作られた自然海塩・秩父の城峰山頂の天然水』。
もちろん、酒粕・調味料などは無添加。
加熱処理もされていませんので、生きた栄養がぎっしり詰まっています。
パッケージ表の下部分には、有機食品の証である『有機JASマーク』もしっかり確認できます。
元々海の精は、高品質の自然海塩『海の精シリーズ』で人気のメーカーさん。
実は私も、上の写真にある『海の精 やき塩』を愛用しています。
海の精の塩については、コチラのページで取り上げているので、興味のある方はご覧ください。
塩だけでなく、味噌にもこだわろうかなと思っていた矢先、
海の精で味噌も販売していることを知り、購入することにしました。
決め手はなんといっても『塩』。
塩の重要性を痛感している私にとって、味噌にも『海の精』が使用されているというのが一番の安心材料。
玄米味噌の他に、麦味噌、豆味噌がありますが、玄米味噌が一番人気ということで選びました。
味のバランスも良いらしく、食べる人を選ばないみたいですね。
ただ、価格はというと、1kgで1.566円(税込)。
正直、こんな高い味噌は買ったことがなかったんですが、
オーガニックの味噌で、この値段は割と安いみたいです。
確かに、調べてみると500gで1.000円以上する商品もありますからね。
生タイプなんで、袋がガスで膨れないように、空気孔が裏パッケージの上部分(写真1枚目)についているので便利。
別の容器に移しても構わないんでしょうけど、
せっかくなんで、冷蔵庫にはこのまま立てた状態でしまっています。
素材の旨味を引き出してくれる!優しい甘みとまろやかな塩味
私の勝手なイメージとして、
玄米味噌ってつぶつぶしていると思ったんですが、
この玄米味噌はそんなことはありませんでした。
なんら普通のコシてる味噌と変わらないので、つぶつぶ食感が苦手な方でも大丈夫です。
とりあえず、ごはんと一緒に食べてみたんですが、甘みがあり尖った塩味はありません。
全体的に、味も食感もバランスが良く、
確かに、
どなたでも食べやすいお味噌だと思いました。
おまけに、栄養満点とくれば、そりゃぁ人気があるのも納得です。
味噌汁、鍋、いろんな料理に使えますが、
私は乳酸菌や酵母も取り入れたいんで、味噌にできるだけ熱を加えないよう気を使っています。
味噌の乳酸菌は50度以上、酵母は70度ぐらいの熱を加えると死滅してしまいます。
なので、もし乳酸菌や酵母の栄養も摂りたいなら、温度が50度ぐらいで味噌を溶くのがベストですよ。
え~、それじゃぬるくないですか?
でも、そうじゃないと、せっかくの味噌の栄養が死んじゃうですもんねぇ...。
そこまで心配しなくても大丈夫。
加熱したからといって、すべての栄養成分がなくなるわけじゃないの。
玄米や大豆の栄養成分、発酵によって生まれる健康効果等は、加熱しても十分期待できるのよ。
あくまで、例えばだけど、腸内環境の改善も目的とするんだったら、酵母や乳酸菌は『生きたまま摂取したほうが効果的』と言いたいの。
料理や目的によって、味噌の調理法を変えてみるのがいいかもね。
ただ、こちらの玄米味噌。
なんと、2021年の4月末で生産終了となっているではありませんか!
せっかくいい味噌に出会えたのに、もう買えなくなるの~と思っていたら、
その代用として、国産特別栽培の玄米味噌は販売され続けるみたいです。
値段は、容量は一緒で100円ぐらい安い。
ん~、やっぱり有機大豆や有機玄米の調達って難しいんでしょうねぇ~。
まぁでも、国産特別栽培でも十分安心だとは思います。
どちらにせよ、
この味噌を食べきったら、そのまま海の精を使い続けるか、違う玄米味噌を買ってみるか考えてみます。
ちなみに通販では、
それまでに製造されていた『有機玄米味噌』がまだ結構売られてます。
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<編集部厳選> 口コミ・ランキングでも高評価!おすすめ玄米味噌
ここからは、われわれ編集部が厳選した玄米味噌をピックアップ。
どれを買ってもハズレなし!の逸品ばかりですので、興味のある方はチェックしてみて下さい。
海の精 玄米味噌(国産有機/国産特栽)
人気の秘密は,
素材・味すべてのバランスが整っており、つぶつぶ食感などもありません。
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オーサワジャパン 有機立科玄米みそ
人気の秘密は,
1年以上長期熟成したオーガニック玄米味噌。
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はつゆき屋 玄米味噌
人気の秘密は,
甘口・塩分控えめで人気のヘルシー玄米味噌。
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ヤマキ 玄米味噌
人気の秘密は,
ヤマキでは、国産特別栽培の玄米味噌と有機玄米味噌の2種類が販売されています。
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喜右衛門 発芽玄米白豆味噌
人気の秘密は,
通常の玄米より、栄養価の高い発芽玄米を使用したオーガニック玄米味噌。
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