柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)といえば、ストレスや不安で引き起こされる不眠症、神経症・高血圧に伴う不安・動悸などでお悩の方に人気の漢方薬。
クラシエとツムラから販売されており、ドラッグストアや通販で購入することができます。
ただこの2つ、全体的なコスパ面でそれほど大きな違いがないことから、どっちを買っていいか分からない!という方も多くいらっしゃいます。
そこで、クラシエとツムラの柴胡加竜骨牡蛎湯を購入、それぞれの違いを徹底解剖してみました♪
今回は主に、編集長であるわたくし“博士”がアドバイス等を担当させていただきます。何卒、よろしくお願いいたします。
<このページの目次>
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徹底比較!クラシエとツムラの柴胡加竜骨牡蛎湯の違い
価格と内容量
価格 | 内容量 | 1日あたりのコスパ | |
---|---|---|---|
クラシエ | 1.969円(税込) | 24包/8日分 | 246円 |
ツムラ | 2.640円(税込) | 20包/10日分 | 264円 |
近くのドラッグストアにて購入。
全体的なコスパを比較してみると、若干ではありますが、クラシエに軍配あり。
1日換算で18円クラシエのほうが安い。
それから、飲み方にちょっとした違いがありまして、クラシエは朝昼晩1日3回で、ツムラは朝夕1日2回。
どちらも食前に服用するよう勧められています。
売り場でどちらにするか迷っていると、どこからか薬剤師さんがソ~ッと登場。
たいへん優しく対応してもらいました。
その薬剤師さんが言うには、“基本、どちらの柴胡加竜骨牡蛎湯でも成分量などに大きな違いはなく、朝昼晩と毎回服用するのが面倒な方には、ツムラのほうがよろしいのでは?”とのこと。
また、“できるだけ細かく分けて飲んだほうが効果を感じやすい”らしく、迷っている方にはクラシエをおすすめしているらしいです。
価格も若干安いですからね。
よし、クラシエでいこう!
と思ったものの、天邪鬼な私としては、ツムラのほうが知名度があるし、なんか気になる...。
結局、値段もそれほど変わらない・効果も1週間足らずでは感じにくいだろう等々を考慮し、両方買って試してみることにしました。
成分量
クラシエは3包、ツムラは2包で1日分。配合成分と、合計成分量は下記の通り。
1日分 | クラシエ | ツムラ |
---|---|---|
サイコ | 2.5g |
2.5g |
ハンゲ | 2.0g |
2.0g |
ブクリョウ | 1.5g |
1.5g |
ケイヒ | 1.5g |
1.5g |
オウゴン | 1.25g |
1.25g |
タイソウ | 1.25g |
1.25g |
ニンジン | 1.25g |
1.25g |
リュウコツ | 1.25g |
1.25g |
ボレイ | 1.25g |
1.25g |
ショウキョウ | 0.4g |
0.5g |
ダイオウ | 0.5g |
ナシ |
ご覧のように、どちらも成分や配合量にほとんど違いはありません。
強いて言えば、
ショウキョウの量がツムラのほうが0.1g多く配合され、ダイオウがツムラには配合されていません。
ダイオウ(大黄)とは、主に便秘、血の流れを改善、胃の健康のために使用される生薬です。
はいは~い、編集長の“博士”です。
突然ではありますが、ここで配合成分の簡単な説明なんかをさせていただければな~なんて思っております。
それぞれの生薬の役割を知れば、より柴胡加竜骨牡蛎湯への理解が深まりますからね。
興味のない方はココは飛ばして、味・効果の記事に移っていただいて構いません。
配合成分の効果効能をまとめると、次のように↓
- サイコ(柴胡)
- 病気が停滞している状態(少陽病)に効果的で、様々な漢方薬に使用されています。
ストレスが引き起こす様々な症状に働きかけるとされており、まさに「柴胡加竜骨牡蛎湯」の中核成分。
オウゴンと相性が良く、一緒に配合されるのが一般的。 - ハンゲ(半夏)
- 弱った胃のサポート。
他に、カラダを温め、体内に滞った悪者を外へ発散する作用を持ち合わせています。 - ブクリョウ(茯苓)
- 利尿作用があり、体内の余計な水分を排出。
むくみ、精神安定、動悸、不眠にも作用してくれます。 - ケイヒ(桂皮)
- シナモンでお馴染み。カラダを温めてくれる代表的な生薬。
食欲不振、神経性胃炎、動悸、生理痛等に効果的とされています。 - オウゴン(黄ごん) ※“ごん”は草冠に今という漢字。何故か文字化けするためひらがなで表記。
- 高ぶった神経を鎮め、余計な熱を除去していく生薬。
いわば、慢性化して滞っている病気に効果的な抗炎症剤で、相性がよいサイコとともに用いられています。 - タイソウ(大棗)
- ナツメの果実を乾燥させた生薬。カラダを温め、緊張を緩めてくれます。
また、それぞれの生薬がカラダに優しく吸収されるよう助けてくれる“緩衝材”として、多くの漢方薬に配合されています。 - ニンジン(人参)
- 胃腸の調整役。特に弱った胃に効果的で、食欲増進、疲労回復、新陳代謝促進をサポート。
体全体にエネルギーを与えてくれます。 - リュウコツ(竜骨)
- 大型の哺乳動物の化石化した骨で、炭酸カルシウムが主成分。
精神の鎮静作用があり、動悸や不眠に効果的とされています。
サイコと並び、「柴胡加竜骨牡蛎湯」の中核成分。 - ボレイ(牡蠣)
- カキの貝殻を乾燥、粉状した生薬。
炎症、熱を取り除き、神経を鎮めてくれます。 - ショウキョウ(生姜)
- ショウガの根茎。カラダを温め、代謝をよくしてくれます。
食欲増進、発汗等の効能もアリ。 - ダイオウ(大黄)
- 別名“将軍”と呼ばれるほど強めの薬効が特徴。
便秘・血の滞りに効果的で、西洋では下剤として使用されていました。
ダイオウはクラシエの柴胡加竜骨牡蛎湯のみに配合されています。
とまぁ、柴胡加竜骨牡蛎湯には、ストレスや高ぶった自律神経を鎮めてくれる生薬がバランスよく配合されています。
柴胡加竜骨牡蛎湯と名前が似ている桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)という漢方も、クラシエとツムラから販売されています。
こちらも、不眠・ストレスでのイライラ向けの漢方ですが、不眠のタイプが微妙に違います。
柴胡加竜骨牡蛎湯は、常に頭に気が上りっぱなし・自律神経の緊張からくる不眠に、桂枝加竜骨牡蛎湯は、ちょっとした事が気になり寝付きが悪くなる、いわば“神経質・うつ的な不眠”に向いています。
また、体力面も大切で、柴胡加竜骨牡蛎湯は中等度以上の体力がある方、桂枝加竜骨牡蛎湯は、中等度以下の体力の方に勧められています。
間違って服用したからといって、重大な副作用がでるわけではありませんが、できるだけ自分のタイプに合った漢方選びを心掛けましょう。
味・効果
服用時間は、クラシエは食前または食間、ツムラは食前。
水でもお湯でもOKで、私は食前にお湯で溶かして飲むようにしてます。
そのほうが、なんとなくリラックスできる気がするんで。
色や顆粒の質感等は、クラシエもツムラもほとんど変わりません。
強いて言うなら、ツムラのほうが若干お湯に溶けにくい感は受けました。
味は、特別苦いわけでもなく、薬くさい感じもありません。
どことなく少々塩気のある玄米茶に似ているかな。
私は普通に味わって飲めますが、
苦手な方は口に含んで一気に水で飲んじゃっても問題ありません。
飲み方で効果が変わるってわけじゃありませんからね。
そしてその肝心の効果はというと、
個人の体質や症状によって本当にいろいろらしいです。
私は初めて飲んだ時、
ほんわかカラダが温まるのを感じましたし、その日はほどよい眠気に包まれぐっすり眠れました。
ただそれは、単なる思い込み(プラシーボ効果)の可能性もあるし、
あまりストレスを感じない日だっただけかもしれません。
仕事・私生活で結構なストレスを抱えているんで、
自律神経がもうちょっと安定してくれると助かるんですが...。
ドラッグストアで対応してくださった薬剤師さんがおっしゃっていたのは、
1ヶ月ぐらいは飲み続けたほうがいいとのこと。
2~3日で効果を感じる方もいるらしいですけど、そういうケースは稀みたい。
買う前に口コミで事前チェックをしようと思ったんですけど、情報がほぼないですね。
ほんと2,3つの口コミしか見つけられなかったです。(※評価は悪くなかったですけど。)
とにかく、
どんなことに関しても言えることですが、“焦らないこと”が大事なのかもしれませんね。
基本的に漢方は、
すぐに効果がでるものではなく、時間をかけてカラダの自然治癒力を高めてくれるもの。
その代わり、通常の薬よりカラダに負担をかけない等々、多くのメリットがありますから。
柴胡加竜骨牡蛎湯を買うなら断然通販がおすすめ!お買い物で失敗しないためのポイント
これまでクラシエとツムラの柴胡加竜骨牡蛎湯を比較してきました。
結果として、成分量やコスパに関してはそれほど大きな違いは見られませんでした。
ただ、1ヵ月とかの期間服用すると考えた場合、やはりできるだけ安いほうがいいですよねぇ。
だって1ヵ月分を定価で買えば、約8.000円!
この出費は、かなりイタイ...。
そんな時、通販で調べてみると、定価より1箱700~800円安く販売しているお店を発見。
ある程度の期間を継続して服用したい方は、実店舗よりは通販で買ったほうが断然おすすめです。
ラッキーと思い、クラシエの柴胡加竜骨牡蛎湯をまとめ買いしてウキウキしていたのですが、最近になって、内容量は同じ8日分でパッケージがちょいと違う柴胡加竜骨牡蛎湯を発見。
価格差はほんのちょっとですけど、そちらのほうが若干安い。
成分量は同じなんですけどねぇ...パッケージが違うだけで値段にバラつきがあるの?とちょっと不思議。
でもまあ、店舗で買うよりは安く済ませられたし、次買う時はよ~くチェックして購入しようと思ってます。
それから、ツムラからも内容量やパッケージが違う柴胡加竜骨牡蛎湯が販売されていますよ。
こちらも定価より安く買えるお店があるんで、“ツムラも気になる~!”という方は要CHECK。
お得に買える商品が続々登場!クラシエ・ツムラの柴胡加竜骨牡蛎湯通販情報
クラシエ 柴胡加竜骨牡蛎湯
お買い物のポイント
一番お安いところで、8日分を1.000円切る値段で販売。
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ツムラ 柴胡加竜骨牡蛎湯
お買い物のポイント
クラシエ同様、最安値は1.000円弱。
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柴胡加竜骨牡蛎湯に関するよくある質問
- 柴胡加竜骨牡蛎湯の詳しい効果・効能を教えてください。
- 体力中程度以上で、イライラ(精神不安)・動悸・不眠・便秘などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸・不安・不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘。
- 服用してはいけない場合などはありますか?
- 生後3ヵ月未満の乳児は服用できません。
妊娠中・授乳中・生理中でも服用は可能です。
ただし、ダイオウが配合されている場合、授乳中は服用を避けるか服用するなら授乳を避けてください。
ダイオウは下剤の働きがあるため、成分が授乳を通し乳児に入り下痢を起こす可能性があります。
ダイオウはツムラの柴胡加竜骨牡蛎湯には配合されていません。 - 副作用等はありますか?
- 服用後、発疹・発赤・かゆみ等が見られる場合は、副作用の可能性があるため服用を中止して下さい。
また、まれに間質性肺炎(運動時の息切れ・発熱などの持続等)や肝機能障害(発熱・発疹・黄疸・だるさ・食欲不振等)の重篤な症状が起こることがあります。 - 他の薬や漢方との飲み合わせは良くないですか?
- それほど心配される必要はありませんが、ご自分での判断で他の漢方薬や市販薬と併用したりする場合は、注意が必要です。
成分が重複したり、成分同士の相性が良くない等のケースが生じます。
安心安全のためにも、購入の際、薬剤師さんや医師へ相談されることをお勧めします。 - 寝る前とかに飲んではいけませんか?
- 就寝前、胃の中に夕食後の食べ物が残っている場合にはあまりお勧めできません。
また、カラダは寝る体制になると消化の機能が弱まるため、漢方の成分がうまく吸収されにくくなることも考えられます。
漢方薬は効果を最大限発揮できるよう、絶妙なバランスで配合されています。
そのため、胃の中が空っぽの状態(お腹がすいている状態)である食前や食間(食事中ではなく、食事と食事の間)に服用するのがベストなタイミング。
胃の中に食べ物が残ってると、漢方がそれらの食べ物と混ざってしまい効果が期待されにくくなります。 - 医療用漢方と一般漢方に違いはありますか?
- 配合されている成分は同じ。
医師の判断で処方されるか、薬局でご自分で自由に購入するかの違いです。
ただし、安全を考慮し市販の漢方は成分量を調整しており、医療用に比べ多少成分量が少ない場合がございます。 - どれくらいの期間で効果は感じられますか?
- 個人の症状によって効果を感じられるまでの期間は様々です。
ただし、『1ヵ月ぐらい経過しても症状の改善が見られない場合』・『小児夜泣きや便秘改善のため1週間ほど服用しても症状の改善が見られない場合』は、説明書を持参のうえ、医師・薬剤師に相談することが推奨されています。 - 症状が改善しても、ず~っと飲み続けなければいけませんか?
- そんなことはありません。
症状が改善されたら、服用をやめてもらって構いません。
もともと漢方薬は依存性は高くなく、カラダが“良い状態”へ向かえば、自然と漢方薬への欲求がなくなってきます。